子ども・子育て支援金とは?
2026年4月から始まる新たな給与天引きをわかりやすく解説
- 子ども・子育て支援金は2026年4月から健康保険料に上乗せして徴収開始
- 会社員の給与天引きは2026年5月支給分からスタート
- 月給30万円の人の負担増は約345円/月(全国平均は約250円/月)
- 子どもの有無・既婚・未婚を問わず、原則全員が対象
① 子ども・子育て支援金とは
「子ども・子育て支援金」は、2023年12月に閣議決定された「こども未来戦略」の一環として創設された新しい公的負担制度です。 政府が掲げる「こども・子育て支援加速化プラン」(2028年度までに3.6兆円規模)の財源として、医療保険料に上乗せする形で徴収されます。
根拠法は「子ども・子育て支援法等の一部を改正する法律」(令和6年6月成立)で、制度の主務官庁はこども家庭庁です。
② 誰が・いつから負担するのか
徴収開始時期
2026年4月分の医療保険料から徴収が始まります。 会社員(被用者保険加入者)の場合、給与天引きは翌月払いが一般的なため、 実質的には2026年5月支給の給与から天引きされることになります。
対象者
日本の公的医療保険(健康保険・国民健康保険・後期高齢者医療保険)に加入するすべての人が対象です。
| 加入する医療保険 | 主な対象者 | 徴収方法 |
|---|---|---|
| 健康保険(協会けんぽ・組合健保) | 会社員・公務員 | 給与天引き(労使折半) |
| 国民健康保険 | 自営業者・フリーランス | 保険料と合算して納付 |
| 後期高齢者医療保険 | 75歳以上 | 年金天引き等 |
③ 月額の負担額シミュレーション
支援金率と計算方法
支援金率は全国一律で0.23%(2026年度)。 会社員は労使折半のため、従業員の実質負担率は約0.115%です。
計算式:標準報酬月額 × 0.23% ÷ 2(労使折半)= 月額負担額
年収別の月額負担目安(会社員)
| 年収の目安 | 標準報酬月額 | 月額負担(従業員分) | 年間負担額 |
|---|---|---|---|
| 約240万円 | 20万円 | 約230円 | 約2,760円 |
| 約360万円 | 30万円 | 約345円 | 約4,140円 |
| 約480万円 | 40万円 | 約460円 | 約5,520円 |
| 約600万円 | 50万円 | 約575円 | 約6,900円 |
| 約720万円 | 62万円 | 約713円 | 約8,556円 |
| 約1,000万円 | 83万円 | 約955円 | 約11,460円 |
※ 標準報酬月額は実際の月給に基づき、等級に応じて決定されます。賞与からも同率で徴収されます。全国平均は月約250円(年約3,000円)。
実際に手取りがいくら減る?
月給・年齢・扶養人数を入れるだけで、社保・所得税込みの手取りを自動計算。
支援金導入後の手取り変化もかんたんに把握できます。
登録不要・東京・協会けんぽ基準
④ 手取りへの影響
子ども・子育て支援金は社会保険料控除の対象となる見込みで、 所得税・住民税の計算において控除として機能します。 そのため、額面上の天引き額より実質的な手取り減少は若干少なくなります。
- 支援金(総額):300,000円 × 0.23% = 690円
- 従業員負担分:690円 ÷ 2 = 345円/月
- 年間負担:約4,140円
- 所得控除効果を加味した実質負担:約270〜310円/月程度
「たった345円」と感じる方も、「毎月の天引きが増えるのは困る」と感じる方もいるでしょう。 大切なのは、この負担が今後の給与にどう影響するかを把握しておくことです。
なお、2027年度以降は段階的に負担率が引き上げられる予定で、 2028年度には現在の約2倍程度の水準(年間6,000〜7,000円前後)になる見込みです。
⑤ 支援金の使われ方
徴収した支援金は「こども・子育て支援加速化プラン」の財源として使われます。
| 施策 | 主な内容 |
|---|---|
| 児童手当の拡充 | 所得制限撤廃・高校卒業まで延長・第3子以降3万円・年6回払いに変更(2024年10月〜) |
| 出産・子育て応援 | 妊娠・出産時に計10万円の支援給付(2025年4月〜) |
| こども誰でも通園制度 | 保育園未利用の乳幼児も月10時間まで保育施設を利用可能に |
| 育児休業給付の拡充 | 育休中の給付率引き上げ・育児時短就業給付の新設 |
| 児童発達支援等 | 障害のある子どもへの支援体制の強化 |
⑥ よくある疑問(FAQ)
⑦ 自分の手取りを計算してみよう
子ども・子育て支援金が始まると、給与の手取りは少し変わります。 月給・年齢・交通費・扶養人数などを入れると、 社会保険料・雇用保険・所得税を含めた手取り額の概算をすぐに確認できます。